2016年11月08日

歯周病は口の中だけの病気にあらず!放っておくと怖い歯周病について

医学博士・歯科医   飯田 裕さんのお話しです。


心臓の冠動脈から歯周病菌の遺伝子が…


90年代までは、歯周病は口の中だけの病気と考えられてきました。
しかし、遺伝子解析技術の進歩などにより、口以外の全身の様々な部位から、
本来そこには存在しないはずの歯周病菌の痕跡が見つかるようになり、
歯周病が全身にもたらす影響がクローズアップされています。

実際に心筋梗塞の患者さんの冠動脈(=直接心臓の筋肉に栄養や酸素を送る
主要な動脈)から歯周病菌が検出された報告例もあり、動脈硬化などはストレスや生活習慣に
起因しているだけでなく、別の要因として、細菌が産生する動脈硬化を誘導する物質の存在が
明らかになってきました。
 

歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高める
 

また、循環器以外にも気道に入れば気管支炎や、肺炎を引き起こしたり、
間接的ではありますが、細菌感染で生じたプロスタグランジンなど炎症性物質が
子宮を収縮させ、早産の要因にもなると言われています。

実際に早産と低体重児出産が歯周病に罹患している母親に多いことが
統計的に明らかになっています。
妊娠中は歯周病になり易く、進行しやすいために母親の歯周病菌が血中に入り、
胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかと推測されています。
その危険率は、歯周病がない妊婦さんと比べると実に7倍にもなるといわれ、
タバコやアルコール、高齢出産などよりもハイリスクとも考えられるようになりました。


歯周病と糖尿病は悪友みたいなもの…もはや国民病です
 

歯周病と関係が深い疾患の代表格と言えば、ずっと以前より糖尿病が知られています。
歯科的に歯周病は罹患率の非常に高い疾患ですが、日本糖尿病学会によると
我が国の糖尿病患者数は急増中でして、現在なんと約890万人が罹患していると推定され、
平成19年国民健康・栄養調査によると予備群を合わせて約2,210万人などとも
言われていますから、もはや国民病と言った方が正しいのかもしれません。

糖尿病が油断ならない疾病である理由は、「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」
「糖尿病神経障害」など様々な合併症を生じる可能性がある点で、これらはいずれも
細小血管障害=末梢血管、毛細血管が脆くなる病気と言えます。
「細かな血管が脆くなる」=身体の末端組織の血液循環が悪くなりますから、
栄養や酸素がしっかり運ばれずに、傷が治りにくい、化膿しやすい体質になることに繋がります。

糖尿病の方から見ると、歯周病は合併症の一つと言われてきましたが、
逆に歯周病の患者さんは、非歯周病者に比べて糖尿病の有病率が高いこと、
糖尿病発症のリスクが高いことも確認されています。
さらに歯周病をコントロールせずに放置しておくと、血糖値の上昇を認め、
血糖コントロールが悪化することも報告されています。
これは歯周病(歯周炎)という慢性の炎症を起こした歯肉の病巣から
血液を介して全身へ炎症性物質が放出され、インスリンの働きを邪魔することに
よるとされています。

糖尿病と歯周病は互いに悪影響を及ぼし合う間柄ですから、定期健診などで
糖尿病を指摘された患者さんには、歯科検診も忘れずに受けていただきたく思います。
歯周病を治療し炎症を改善することで、血糖コントロールが良くなることも証明されており、
内科的治療の助けにもなるのではないでしょうか。

<参考資料>
1)日本臨床歯周病学会HPより「国民の皆様へ」「歯周病が全身に及ぼす影響」
2)QOL向上のために歯科医療ができること「口腔が全身の健康に及ぼす影響」
3)鴨井久一, 花田信弘, 佐藤勉, 野村義明編:Priventive Periodontology; 医歯薬出版, 東京,2007





歯周病って本当に怖いですよね、口の中だけにとどまらず、身体全体へ影響を及ぼすのですから。
一方で、予防もできるのが歯周病です。
定期的に歯科医で検診を受け、歯磨き指導をしていただいて、私も歯磨きが上手になりました。
 
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2016年11月07日

不倫よりも後ろめたくない?「婚外恋愛」事情について

夫婦問題カウンセラー  村越 真里子さんのお話しです。

不倫の話題で明け暮れた芸能界

月替わりのカレンダーも残すところ、後2枚。
今年は年明け早々、ベッキーさんの不倫事件に始まり宮崎議員から米米クラブ。
乙竹さんで驚かされ、重鎮の落語家では文枝さんに円楽さん、お笑いのとにかく明るい安村さんは、フライデーされてから、あの裸が洒落にならなくなり、伸び悩んでいるようです。

本当に今年は不倫の当たり年なのか・・・・と考えると、実は不倫は古今東西、男と女がいる限り無くならないのですね。
今回のテーマは、不倫は不倫でも最近よく耳にする「婚外恋愛」事情について解説したいと思います。
 

不倫と婚外恋愛 何が違うのか?
 

昔から文学でも不倫の世界ははかないものでした。
そして、不倫は元来未婚女性と既婚女性の間で妻子ある男性を巡ってというのが定番であり、
不倫=道徳的に悪であるとみられていました。
しかし、最近はちょっと様子が違い今どきの「不倫」は既婚者同士、
つまりW不倫が増えてきています。そしてそれを婚外恋愛と言うそうです。

婚外恋愛という言葉を私が最初に聞いたのは、永作博美さんと堺雅人さんが出演した
「婚外恋愛」というドラマで、やはり既婚者同士の付き合いをテーマにしたものでしたが、
あまりドロドロした展開でなかったように思いました。
ですからその当時は婚外恋愛=不倫というイメージは強くありませんでした。

しかし、婚外恋愛というネーミングはなかなか上手くつけたなと思います。
恋愛という言葉からは道徳的に悪いことをしている印象は薄まり、
不倫ほど後ろめたい気持ちにならない、しかしやっていることは同じという。
 

既婚者同士の婚外恋愛は身近なところから始まる
 

そして、婚外恋愛にはまる既婚者同士の出会いというのは、意外と身近なところにあります。
職場(上司、同僚など)に始まり趣味のサークル、スポーツジム、ネット系では出会い系サイトや
SNSのオフ会や同窓会、町内会や消防団、挙げたらきりがないくらいです。
先ほどあげたテレビドラマも同じように身近な設定だったと思います。
「近場」での「婚外恋愛」は一見リスクも高そうですが
実は婚外恋愛が続いていく秘訣がここにあるのです。
婚外恋愛をする当事者同士はお互い無理をせず、等身大の付き合いになり
互いの事情も理解しあうので、案外発覚しない工夫も出来るのです。

また、それには協力者も必要で、夫や妻が会ったことのある、妻の親友が
意外な効果を発揮します。
女性は何でも相談する親友を持つことが多く、この親友はまたよき理解者なので、
婚外恋愛の協力者になりえます。
時にはアリバイ作りにも協力してくれるフットワークの軽い理解者が居る事、
これが近場で婚外恋愛が多い理由であり、必須条件です。
婚外恋愛は、家庭を壊さず続ける為のテクニックの塊だと言えるとしたら、
決して褒められはしません。ただ、見つかって離婚するよりはマシと割り切ってしまうと、
このような形の婚外恋愛は益々増加一途を辿るのではないでしょうか?
何でも話せる親友。彼女たちは日頃から親友に悩みを話し、
婚外恋愛をする過程も知っています。
ですから、アリバイ作りなど現実的に支えになってもらっているのはもちろん、
精神的な支えにもなってもらい婚外恋愛を続けられるよう協力しあいます。
こうして成就を目指さない婚外恋愛だからこそ、長く続くというのも特徴です。
 

婚外恋愛にはまる人もますます増えていくのでは?

従来の不倫はもう少し刹那的でどこか破滅的です。
「不倫で泣くのは女」という被害者的なのが普通でした。
それに比べ、婚外恋愛はもう少しフェアな感じです。
罪の意識がないと言うより、お互い割り切って、家庭を壊さない程度に、
ルール作りをします。

昔から男の浮気は「はしか」みたいなものと言われ、そもそも継続性がないという意味で
例えられましたが、実際の主導権は女性であることが多く、壊すも続けるも女性次第なのです。
女性が男性に「家庭と私とどっちが大事?」的な答えを求めなければ、
それはそれで続いていくことがほとんどなのです。
ですから、不倫と違い婚外恋愛は家庭を維持する事にお互い条約が交わされているので、
尚更波風が立ちにくいということです。
こうして最近の婚外恋愛にはまる人達は益々、協力者も得て、
続いていくのだろうな、と思います。
そういえば、昔大川栄作の演歌で「妻と書〜いた宿帳に〜♪」と言うのがあったな〜。
もう、そんな耐えて忍んでの恋は無くなったのかもしれません。






アリバイ工作もできて、離婚の危険も回避できる、安心でいながら
どこかスリリングな婚外恋愛。それが魅力と感じる人も多いのかもしれません。
「お互いの家庭を崩さない」という協定の上に成り立つ恋愛って、
実際どういうものなのでしょうか?結局のところ、一時的な遊びなのでしょう。
もし、片方が真剣になって、当初の協定を破るようなことは、ルール違反であり、
裏切りでさえあるのかもしれません。こういうことが生じた場合、
不倫と何の違いもなくなりますね。

 

posted by shironeko at 13:35| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月06日

働く意欲を持った高齢者の雇用促進のために企業は何をすべきか?

社会保険労務士 小倉 越子さんのお話しです。


働く意欲を持った高齢者のため国がバックアップへ


労働市場が大きく変化しています。
労働力人口が減り、若年者の労働に対する意欲が低下している一方で、
働く意欲を持った高齢者がますます増えることは確実と言えます。
高齢者が長くやりがいを感じながら働き続けることができるよう、国としても法律で高齢者向けの
職業訓練や職業紹介の実施を進めています。
国のバックアップはとても重要なことですが、たとえ訓練や職業紹介が充実したとしても、
高齢者を受け入れる企業がなければ雇用は進みません。
高齢者が働きやすい職場とはどんな職場なのでしょうか。

 

高齢者が働きやすい職場とはどのような職場?


大型ショッピングセンターなどで、高齢の人がショッピングカートや買い物かごの
整理をしている姿を見かけたことがある人は多いと思います。
多くの小売店では、カート・買い物かご回収の仕事を高齢者に任せています。

私が大手小売業の店舗で人事を担当していたとき、当初はこの仕事を
シルバー人材センターに委託していました。
それが諸事情で会社との直接採用に切り替えることになり
新聞の折り込み求人広告で、新規に募集をかけました。
驚くことに、通常のパート従業員をはるかに超える応募があり、
選考するのに非常に苦労をしました。
応募者の大半が、名の知れた企業を定年退職した人たちです。
中には、元公務員といった人もいました。
 
勤務時間は休憩をはさんで1日5時間、1カ月15日程度の早番遅番の交代制勤務で、
土日祝日も交替で出勤、時給も一律で昇給は原則無しという勤務条件でしたが、
何の問題もなく勤務に応じてくれる人ばかりでした。
応募者からは「家にいても、家内にうっとうしく思われ、行くところもそんなにない。
週に3、4日でも体を動かせてお金ももらえて、こんなにいい仕事は他にない。」
という声が多く聞かれました。
勤務に就いてからも、仕事に対する意識が非常に高く、時には仕事仲間とお酒を飲んで
カラオケに行ってと、とても楽しんでいるようでした。

高齢者に新たに職業能力を習得させたり、優先的に職業紹介を実施したりする施策も大切ですが
企業側にも高齢者に向けて新たな雇用を創出させる努力も必要ではないでしょうか。
 

高齢者の健康リスクなどを配慮して職場環境を整えることが必要に
 

一方で、高齢者は健康リスクも高いということを忘れてはいけません。
私が人事管理をしていた高年齢従業員たちも、身体的に調子を崩す人は、
一般の従業員よりも高い確率でいました。
突然の病気、真夏の熱中症、関節痛・腰痛など、突然働けなくなることはよくあります。
ある程度余裕をもった労働時間管理や休日の与え方、温度などの職場環境には、
十分配慮する必要があります。

また、高齢者には他の従業員とのコミュニケーション力を備えてもらわなければなりませんし、
若い従業員にもいつかは自分も高齢者になるということを意識して、
高齢者に配慮した接し方をしてもうよう指導することも必要です。

企業と高齢者当人と周りの従業員の意識が一致して、初めて法律も生きてくるでしょう。







60歳で定年退職をして何年も経っていない人は、元気な人が多いですね。
59歳では現役、誕生日を迎えたとたんに、昨日までの仕事がなくなる、というのは、
人手不足の日本の社会において、大変もったいない気がします。
企業に新たに採用される、あるいは再雇用されるばかりではなく、それまで専門的に培った
60代の人たちの知識や技術を、登録制の受託などで活用できるとよいのではないかと、
素人の私は考えます。 
posted by shironeko at 10:34| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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